こんにちは。弁護士法人咲くやこの花法律事務所の弁護士西川暢春です。
歯科医院で起きるトラブルは、弁護士に相談することで早期解決できるケースが多くあります。弁護士は主にトラブルが発生した場面や、日ごろの労務面の整備・スタッフや患者との契約書の整備などの場面で重要な役割を果たします。
歯科医院で起こりやすいトラブルとしては、以下の例があげられます。
- モンスターペイシェント・カスタマーハラスメントに関するトラブル
- 患者からのクレーム対応に関するトラブル
- 自由診療の治療費の未払いや返金に関するトラブル
- スタッフとの労務トラブル
- Googleマップのクチコミなどネット上の口コミ・誹謗中傷についてのトラブル
このようなトラブルに自力で対応しようとすると、頑張って対応しているつもりでも、誤った対応になってしまっていることがよくあります。
例えば、大阪地方裁判所判決令和3年11月15日は、歯科医院を経営する医療法人が、スタッフとの関係が悪化した歯科医に退職勧奨を行い、退職合意書を作成した事案ですが、不適切な退職勧奨により、後日訴訟が提起され、退職合意の効力が否定されました。敗訴の結果、医療法人は、この歯科医との雇用契約が継続していることを判決で確認されたうえ、1000万円を超える支払を命じられています。
このように歯科医院のトラブルは、初期対応を誤ると取り返しのつかない結果になることがあります。「まだ相談するほどではない」と感じる段階でも、早めに弁護士に相談することで、トラブルを未然に防ぐことが必要です。トラブル発生後ではなく「問題が小さい段階」でご相談いただいたケースほど、スムーズに解決できているのが実情です。
この記事では、歯医者のトラブルを解決する弁護士の役割や、顧問弁護士サービスのメリットや選び方を解説します。この記事を最後まで読んでいただくことで、現在抱えているトラブルや不安を解決するためにどのような弁護士に依頼すればよいかがよくわかり、問題の解決に向けて一歩踏み出すことができるはずです。
それでは見ていきましょう。

▶参考情報:実際に咲くやこの花法律事務所の弁護士が歯医者のトラブルについてサポートをした解決実績はこちら
また、特に、院長ご自身がトラブル対応に時間を取られている場合や、スタッフ・患者対応に不安がある場合は、顧問弁護士の活用が重要になります。
咲くやこの花法律事務所では、顧問弁護士サービスのご利用をご検討される歯科医院向けに弁護士が顧問契約の内容をご説明する無料面談を実施しています。対面でのご説明だけでなく、オンラインでのご説明も可能です。顧問契約をご検討中の歯科医院様は気軽にお問い合わせください。
ー この記事の目次
1.歯医者の顧問弁護士の主な役割は?

歯医者の顧問弁護士の役割は、主に以下の通りです。
- 従業員との労務トラブルに関する相談対応
- 患者からのクレームに関する相談対応
- モンスターペイシェントやカスタマーハラスメントに関する相談対応
- 患者から取得する同意書や自由診療の契約書・重要事項説明書のリーガルチェック
- 治療費の未払いや返金要求に関する相談対応
- ネット上の悪質な口コミ・誹謗中傷についての相談対応
- 医療機器の購入等に関する契約書のリーガルチェック
- 歯科医院に対する個別指導への対応
- その他日常的な法律相談対応
1−1.顧問弁護士サービスの利用で初期段階から正しい対応ができる
このような相談や対応については、トラブルが発生した際にその都度スポットで弁護士に相談することもできます。しかし、相談に予約が必要なところも多く、また事情を一から説明する必要もあり、時間や手間が多くかかってしまいがちです。その結果、初期段階では弁護士に相談せずに自己流で対応し、問題が悪化した段階ではじめて弁護士に相談するということになりがちです。これでは、誤った対応により、問題がより悪化してしまい、そこから弁護士に相談しても、リカバリーが困難なことも多いです。
これに対し、顧問弁護士サービスを利用している場合、トラブルの初期段階、予兆段階から気軽に電話やメールで相談が可能です。これにより、最初から正しい対応をすることができ、大きな痛手なくトラブルを迅速に解決できます。
1−2.顧問弁護士サービスの利用でトラブルの予防が万全になる
また、実際にトラブルが起こったときに重要になるのは、日ごろからの整備が正しくできていたかどうかという点です。
労働基準法や消費者契約法、個人情報保護法への対応、スタッフとの関係では就業規則や雇用契約書の整備、患者との関係では治療同意書や診療契約書の整備といった点がしっかりできているかどうかで、トラブルを歯科医院側の意向に沿う形で解決できるかどうかが決まってしまいます。
歯科医院の運営や患者との契約において、これらの点に不備があったりする状態では、トラブル発生時にいくら良い弁護士に依頼しても、良い結果を得ることは簡単ではありません。
顧問弁護士サービスの利用で、これらの点について日ごろから整備を進めることが、いざトラブルになったときも自院の意向に沿って解決できる基盤になるのです。顧問弁護士サービスを利用することで、トラブルに強い歯科医院を作っていくことができます。
このように月々の顧問料の負担こそあるものの、トータルで見ると顧問弁護士サービスを利用することで、トラブルが起きても大きなダメージを受けることがなくなり、安定した経営につながります。
2.歯医者で起こりやすいトラブルとその対応
次に、歯医者で起こりやすいトラブルとその対応方法についてそれぞれ解説します。
2−1.いわゆるモンスターペイシェントやカスハラに関するトラブル
歯科医院でご相談が多いトラブルの一つが、モンスターペイシェントやカスハラに関するトラブルです。
モンスターペイシェントとは、不当な要求や言動等により、スタッフの通常の業務を妨害する患者のことをいいます。よくあるモンスターペイシェントの行動には以下のようなものがあります。
- ささいなミスに対して過剰なクレームをつける
- 歯医者の診察内容に納得せず、納得できるまで歯科医院に居座る
- 歯医者の待ち時間が長いといった理由で大声で怒鳴る
- 不合理なクレームや長時間の対応を強いる
モンスターペイシェントに対しては、基本的に「相手の要求を断りあきらめさせること」を目標に対応することが必要です。しかし、歯科医院のスタッフだけでは判断に迷う場面も多く、適切に対応するのは難しいのが実情です。また、対応するスタッフに強い精神的な負担がかかります。
このようなケースでは、できるだけ早い段階で弁護士に相談し、対応を依頼することで、トラブルを迅速に解決することが可能になります。
2−2.患者からのクレームへの対応
歯科医院では、待ち時間や治療内容・治療費等に関する説明不足が原因で患者からクレームが起こるケースがあります。
患者からのクレームについては、基本的には以下のような流れで対応を進めることが適切です。
●歯医者における患者からのクレーム対応の流れ
- (1)謝罪
- (2)患者からクレームについての内容を聞きとる
- (3)事実調査
- (4)対応策の検討
- (5)謝罪し、対応策を伝える
- (6)再発防止策を検討する
以下で順番に説明します。
(1)謝罪
まずは患者の怒りや不満を少しでも和らげるために、不快な思いをさせてしまったことを患者に対して謝罪します。なお、この時点でまだクレームの詳細がはっきりしていない場合は、全面的に非を認めるのではなく、クレームを入れる手間を取らせたことや不安にさせたことに限定してお詫びすることが適切です。
(2)患者からクレームについての内容を聞きとる
次に、患者からクレーム内容についての詳細を正確に聞き取り、記録します。
(3)事実調査
クレームの内容の聞き取りが完了したら、次にその内容の事実調査を進めます。
ここでは「患者が主張するクレーム内容が事実かどうか」と「事実である場合に歯科医院側に責任があるかどうか」の2点を明らかにする必要があります。この「歯科医院側に責任があるかどうか」の判断については、弁護士に相談して法的な観点からも検討することが必要です。
(4)対応策の検討
次に対応策を検討します。対応策についても弁護士に相談して、法的な観点からもチェックすることが大切です。
(5)謝罪し、対応策を伝える
調査の結果、歯科医院側に責任があると判明した場合は、あらためて患者に謝罪し、対応策を伝えます。金銭的な補償をする場面では、弁護士に依頼して、合意書を作成することで、繰り返し補償を求められたり、問題を蒸し返されたりすることを防ぐことも必要です。
(6)再発防止策を講じる
解決後は対応策についてマニュアル化するなどして、再発防止策を講じます。
患者の怒りが収まらずなかなか事態が収束しなかったり、対応を間違えた結果余計に問題がこじれ、裁判トラブルに発展してしまうようなケースもあります。歯科医院だけでは対応が難しいと感じた場合は、誤った対応をしてしまう前に、弁護士にご相談いただくことが必要です。

顧問弁護士サービスを利用することで、これらの点の整備を日ごろから進め、クレームトラブルに強い歯科医院をつくることができます。クレームやクレーマー対応に関する顧問弁護士の役割については、以下でも解説していますのであわせてご参照ください。
2−3.治療費の未払いや返金に関するトラブル
歯科医院でよくあるトラブルの1つとして、患者が治療費を支払わなかったり、患者から返金を要求されるケースもあります。特に保険適用外の自由診療の場合は治療費も高額になることが多く、その分未払いや返金を求める等のトラブルが起きやすくなります。
このようなトラブルを防ぐためには、患者に対して保険適用内の治療と自由診療の違いについてできるだけ分かりやすく説明し、自由診療の場合は事前に適切な診療契約書や同意書を作成し、患者にきちんと理解してもらう対応が必要です。
また、中にはどれだけ督促しても一向に治療費を支払わない患者もいます。このような場合は弁護士に回収を依頼することをおすすめします。弁護士から相手に内容証明郵便等を送ると、途端に態度が急変し、それまで何度督促しても支払おうとしなかった患者からすんなり回収できたといったケースは意外と多いです。
2−4.スタッフとの労務トラブル
以下のようなスタッフとの労務トラブルも、歯科医院からご相談が多いトラブルの一つです。
- 問題職員に関するトラブル
- スタッフ同士のハラスメントに関するトラブル(セクハラ・パワハラ)
- 未払い残業代請求
- 解雇に関するトラブル
これらのトラブルを適切かつ円満に解決するためには、早急に弁護士に相談することが必要です。
問題職員に関するトラブル、スタッフ同士のハラスメントに関する対応を誤ったり、適切なタイミングで適切な対応ができなかったりすると、どんどん職場環境が悪化し、周囲のスタッフの離職等につながる危険があるからです。また、未払い残業代請求や解雇トラブルは適切な対応をしなければ訴訟に発展し、事案によっては多額の支払いを命じられるリスクがあるからです。
そして、顧問弁護士がいる場合は、このようなトラブルの相談のほか、日ごろの労務管理についても相談することが可能です。解雇やハラスメント、未払い残業代請求などのトラブルが起きた際に、雇用契約書や就業規則、ハラスメント防止体制の整備等に不備があると、トラブルの解決において歯科医院が不利になる原因となります。このようなリスクを避けるためには、顧問弁護士のサポートのもと、日ごろから整備を進めることも重要です。

例えば、以下のようなご相談例があります。
- 受付での患者に対する態度が悪く、クレームを繰り返し発生させ、院長の指導にも従わない
- 新人スタッフに対するパワハラで、新人スタッフがやめてしまう
- 受付で患者の名前を間違えたり、会計で誤差を出すなどのミスを改善できない
このような問題職員トラブルに適切に対応するためには、雇用契約書や就業規則等の整備がきちんとできていることが必要になります。いざというときに慌てることのないよう、日ごろから、顧問弁護士に相談して、労務面の整備を進めることが大切です。
2−5.ネット上の悪質な口コミ・誹謗中傷についてのトラブル
Googleマップなどネット上での悪質な口コミや誹謗中傷の被害も歯科医院でよくありがちなトラブルの一つです。
事実と異なる悪質な口コミを放置したままでいると、来院者数が減る等の悪影響がでてしまいます。なるべく早く発信者情報開示請求や削除請求、場合によっては損害賠償請求などを検討する必要があります。
時間が経つと投稿者特定に必要な記録が失われるおそれもあるため、悪質な口コミに気づいたらすぐに弁護士に相談することをおすすめします。
咲くやこの花法律事務所の対応事例「ネット上の悪質な口コミに対応した事案」
咲くやこの花法律事務所で実際に対応した事例の一つとして、Googleマップの悪質な口コミに関する事案があります。
この事案では、適正な治療費を請求していたにもかかわらず、Googleマップの口コミに「ぼったくり」などといった悪評を書き込まれたクリニック様から、口コミの削除についてご依頼をいただきました。
幸いにも投稿者は特定できていたため、投稿者に対し弁護士名義で内容証明郵便を送付し口コミの削除を求めたところ、すぐに該当の口コミが削除され、スピード解決することができました。
3.歯医者で発生するトラブルについて弁護士に相談すべき理由は?

歯科医院がトラブルについて弁護士に相談すべき理由としては、以下の3つがあげられます。
- (1)本来の業務に集中できる
- (2)自己流で対応するとかえって状況が悪化するおそれがある
- (3)弁護士の経験を活かしてトラブルを解決できる
順に詳しく解説していきます。
3−1.本来の業務に集中できる
トラブルが起きた際にクリニックで対応する場合、多くの手間や時間がかかってしまい、本来の業務に手が回らないといった状況に陥りがちです。弁護士に依頼すれば、対応をほとんど任せることができるため、余計なリソースを割くことなく、本来の業務に集中することができます。
また、例えば未払い治療費の回収や、モンスターペイシェント対応等の場面では、弁護士が間に入って交渉することで、相手に心理的なプレッシャーを与えることができ、その結果スムーズに問題が解決できるケースが少なくありません。
自分だけで対応しようとするのではなく、早めに法律の専門家である弁護士に対応を依頼することで、余分なリソースを割くことなく、本来の業務に注力することが可能です。
3−2.自己流で対応するとかえって状況が悪化するおそれがある
トラブルをスムーズに解決するためには、初期段階から適切な対応をすることが最も重要です。初期段階から自己流で対応し、誤った対応をしてしまうと、余計に問題がこじれてしまい、本来であれば交渉段階で解決できたはずの事案が裁判にまで発展してしまいます。そのうえ、裁判においても、初期段階で誤った対応をしてしまったことが大きく響くことになります。
問題の早期解決のためにも、トラブルが起きた際はできるだけ早い段階で弁護士に相談することが重要です。

例えば、よくある誤った対応例として以下の例が挙げられます。
●モンスターペイシェント・カスハラ対応
- 誤った対応:謝罪・迎合
- 正しい対応:毅然とした態度で要求を断る・法的対応をする
●問題のあるスタッフへの対応
- 誤った対応:感情的な叱責・安易な解雇
- 正しい対応:具体的な指導・段階的な懲戒・退職勧奨
弁護士の支援を受けて正しい対応をすることが迅速な問題解決につながります。
3−3.弁護士の経験を活かしてトラブルを解決できる
トラブル解決の場面では、解決に至る各段階での少しずつの工夫の積み重ねが最終的に解決できるか、より大きなトラブルに発展するかの分かれ目になるということもよくあります。
弁護士や法律事務所の経験を活かしてトラブルを解決できることは、弁護士に依頼する最大のメリットです。
4.実際に咲くやこの花法律事務所の弁護士が歯科医院でのトラブル対応をサポートした解決事例
次に、歯科医院におけるトラブルについて、咲くやこの花法律事務所の弁護士が実際に対応をサポートした解決事例をご紹介します。
4−1.患者対応に問題のあるスタッフに退職勧奨を行った事案
歯科医師として採用した従業員について、患者対応に問題があり、複数の患者からクリニックにクレームがありましたが、この従業員は、クリニックが注意指導をしても、素直に指導に従わず、反発する態度に出るなどしていました。クリニックは、この従業員の対応に苦慮し、弁護士のサポートを受けたいとして咲くやこの花法律事務所にご相談いただきました。
咲くやこの花法律事務所の弁護士がご相談をお受けし、まずは弁護士のアドバイスのもと従業員に対し書面での指導を行いました。
従業員は、指導に対し、今後は気を付ける旨述べたものの、改善せず、指導直後にもかかわらず、患者の安全に関して危険なミスを起こした上、クリニックが注意してもその問題を認めようとしませんでした。
そのため、クリニックは、患者の安全を確保する観点から、この従業員を勤務させることはできないと判断し、一定期間、出勤停止処分にし、その後に弁護士から退職勧奨を行った結果、退職の合意を得ることができました。
4−2.勤務態度が著しく不良な歯科助手の指導をサポートした事案
歯科医院の歯科助手として中途採用した従業員の勤務態度が悪く、診療や他の従業員に悪影響を与えていた事案です。院長は、この従業員と面談し、勤務態度をあらためるように指導しましたが、この従業員は、反省どころかさらに勤務態度が悪化してしまいました。そこで、この従業員への今後の対応を相談するため、咲くやこの花法律事務所にご相談いただきました。
まず弁護士が院長に対して指導方法や指導記録の付け方などを助言し、それをもとにこの従業員の指導等を支援しました。
院長が弁護士からの助言をもとに指導等を行った結果、退職勧奨をせずとも、この従業員の働きぶりの改善には至らなかったものの、この従業員自らが退職を申し出てきて、退職することになりました。
この事案では、歯科助手の態度に全く改善が見られませんでしたが、これに対して臨機応変に指導方法を工夫したことが、問題の解決につながったと思われます。

顧問弁護士サービスを活用することで、トラブルが発生した場合でも、スムーズに問題を解決することが可能です。
5.顧問弁護士に依頼するメリットは?

歯科医院が顧問弁護士サービスを利用するメリットとしては、主に以下の2点があげられます。
- (1)相談までのハードルが低く、すぐに相談できる
- (2)自分では気が付かないリスクを指摘してもらえる
順に詳しく解説していきます。
5−1.相談までのハードルが低く、すぐに相談できる
顧問弁護士を依頼した場合、予約なしで電話やメールですぐに相談することができます。そのため、相談までのハードルが低く、「弁護士に相談するほどのことではないかもしれない」と思うような小さな心配事も気軽に相談しやすくなります。
スポットで弁護士に相談する場合は、予約が必要になることから、まだ問題がそこまで深刻ではない状態だと自力でなんとかしようとしてしまいがちです。
しかし、問題が悪化してからはじめて弁護士に相談しても手遅れであることも多いです。また、弁護士に相談するまでの自分での対応に誤りがあると、最終的に不利な結果で終わってしまうこともしばしばあります。
顧問弁護士がいれば小さな心配事も気軽に相談しやすいため、問題を小さいうちに解決することが可能です。
5−2.自分では気が付かないリスクを指摘してもらえる
顧問弁護士がいれば、雇用契約書や就業規則といった労務面の整備はもちろん、診療契約書や患者に書いてもらう同意書のリーガルチェックについても依頼することが可能です。
弁護士によるチェックを受けることで、これまで見落としていたリスクを洗い出し、トラブルや不利益を未然に回避できるようになります。
6.歯科医院の顧問弁護士の選び方
では、歯科医院の顧問弁護士をどのように選ぶのがよいのでしょうか。
弁護士の専門分野は多岐にわたり、全ての弁護士が歯科医院で起こるトラブルへの対応に精通しているわけではありません。そのため、歯科医院で起こるトラブルへの対応に精通した弁護士に顧問弁護士を依頼することが非常に重要になります。
以下の点が顧問弁護士を選ぶ際にポイントとなります。
- クレームトラブルや労務トラブルなど歯科医院で起こりやすいトラブルの解決に精通しているか
- 医療機関対応の実績があるか
- レスポンスの早さ(緊急対応できるか)
- 顧問料と対応範囲が明確か
- トラブル予防の提案力があるか
- 気軽に相談しやすい弁護士かどうか
最近では多くの法律事務所がインターネット上に取扱い分野や事務所の考え方についての情報を公開しています。法律事務所のウェブサイトを確認することで、上記の点をおおむねチェックすることができるはずです。そのうえで、気になる弁護士が複数いる場合は、実際に相談してみたうえで、より自院の考え方にあっている弁護士に顧問弁護士を依頼すると良いでしょう。
7.顧問弁護士に依頼する費用の目安
顧問弁護士を依頼する際の費用については、法律事務所によって異なります。また、対応サービスの範囲によっても異なってきます。最近では対応サービスの範囲や対応時間数に応じて複数のプランを設ける法律事務所も多いため、自分のクリニックに合ったプランを選択することができます。
小規模の歯科医院でトラブル対応時の相談が中心であれば、月額3万円~月額5万円が顧問弁護士の費用の目安になるでしょう。ただし、問題社員対応の分野については、弁護士による綿密なサポートを受ける必要があることが多く、月額5万円~10万円程度の費用が目安になります。
また、医院を複数経営しているなど中規模以上の院については、相談の頻度もあがるのが通常であり、相談の頻度にあった顧問弁護士プランを選択する必要があります。

●ミニマムプラン:月額3万円+税
→相談の頻度は少ないが、万一の緊急時に備えたい方向けのプランです。月1回~2回程度のご相談に対応します。
●スタンダードプラン:月額5万円+税
→ある程度定期的な相談をお考えの方向けのプランです。週1回程度までのご相談に対応します。
咲くやこの花法律事務所のその他のプランや顧問弁護士サービスの詳細は以下をご参照ください。
▶参考情報:顧問契約プランについてはこちら
8.歯医者に関するトラブル対応など法的な相談に関して弁護士に相談したい方はこちら

最後に、咲くやこの花法律事務所の弁護士による歯科医院様向けのサポート内容をご紹介いたします。
8−1.歯科医院におけるトラブルやクリニックの整備に関するご依頼・ご相談
咲くやこの花法律事務所では、歯科医院から以下のようなご依頼やご相談を承っています。
- 従業員との労務トラブルに関するご相談
- 患者からのクレーム対応に関するご相談
- モンスターペイシェントやカスタマーハラスメントへの対応に関するご相談
- 患者から取得する同意書や自由診療の契約書・重要事項説明書についてのリーガルチェック
- 治療費の未払いや返金要求への対応に関するご相談
- ネット上の悪質な口コミ・誹謗中傷被害に関するご相談
- 医療機器の購入等に関する契約書のリーガルチェック
- 歯科医院に対する個別指導への対応
- その他日常的な法律相談対応
弁護士への相談料:
- 初回相談料:30分5000円+税(顧問契約締結の場合は無料)
- 相談方法:来所相談のほか、オンライン相談、電話相談も可能
問題社員対応や労務トラブル、患者とのクレームトラブルなどトラブル対応の分野では、裁判例を踏まえた対応ノウハウにより、クリニック側に有利な形での解決をサポートしています。 お困りの際はぜひ咲くやこの花法律事務所にご相談ください。
8−2.顧問弁護士サービス
▶参考情報:咲くやこの花法律事務所の顧問弁護士サービスについて詳しく解説した動画を公開中です。あわせてご参照ください。
トラブルの対応では、日ごろの整備の程度が問われます。
スタッフとのトラブルの対応の場面では、労働基準法その他の法令への対応、就業規則や雇用契約書の整備や適切な労務管理が日頃からできていたかが大きなポイントになります。また、患者とのトラブルでは、消費者契約法、個人情報保護法その他の法令への対応、同意書や診療契約書の整備といった点がしっかりできていたかどうかが大きなポイントになります。
顧問弁護士がいれば、日ごろから弁護士のサポートのもとこれらの点の整備を進めることができるため、いざというときにあわてることなく対応をすることが可能です。
咲くやこの花法律事務所では、歯科医院向けに日ごろからの法律相談に対応し、クリニックの法的整備をサポートする顧問弁護士サービスを提供しています。
また、顧問弁護士サービスのご利用をご検討される歯科医院向けに弁護士が顧問契約の内容をご説明する無料面談を実施しています。対面でのご説明だけでなく、オンラインでのご説明も可能です。顧問契約をご検討中の歯科医院様は気軽にお問い合わせください。
9.まとめ
この記事では、歯科医院の顧問弁護士の役割や起こりやすいトラブル等について解説しました。
歯科医院の顧問弁護士には、主に以下のような役割があります。
- 従業員との労務トラブルに関する相談対応
- 患者からのクレームに関する相談対応
- モンスターペイシェントやカスタマーハラスメントに関する相談対応
- 患者から取得する同意書や自由診療の契約書・重要事項説明書のリーガルチェック
- 治療費の未払いや返金要求に関する相談対応
- ネット上の悪質な口コミ・誹謗中傷についての相談対応
- 医療機器の購入等に関する契約書のリーガルチェック
- 歯科医院に対する個別指導への対応
- その他日常的な法律相談対応
また、歯科医院からご相談いただくことが多い以下のトラブルとその対応について解説しました。
- (1)いわゆるモンスターペイシェントに関するトラブル
- (2)患者からのクレームへの対応
- (3)治療費の未払いや返金に関するトラブル
- (4)スタッフとの労務トラブル
- (5)ネット上の悪質な口コミ・誹謗中傷についてのトラブル
このようなトラブルについては、自己流で対応するとかえって状況が悪化するおそれがあるため、早い段階で弁護士に相談することをおすすめします。
また、都度スポットで弁護士に相談する方法もありますが、スポットの場合は予約が必要になる場合も多く、とりあえずは自分で対応しようとしてしまいがちです。その結果、対応を誤り、状況が悪化することが少なくありません。
顧問弁護士サービスを利用することで、「相談までのハードルが低く、小さな不安でもすぐに相談できる」、「自分では気が付かないリスクを指摘してもらえる」といったメリットがあり、歯科医院を安定して経営することができるようになり、最終的にコストを抑えることにもつながります。
咲くやこの花法律事務所では、歯科医院様からのご相談・ご依頼をお受けして解決してきた実績があります。歯科医院でのトラブルでお悩みの事業者様はぜひご相談ください。
記事作成弁護士:西川 暢春
記事作成日:2026年4月28日

















